不正請求

* 実績については、ご了解頂いた一部案件のみを抜粋してお載せしています。

常陽リビング8月9日号掲載 弁護士・星野学のくらしの法律『裁判所を利用した不正請求』

Q
裁判所の名称をかたって借りた覚えのないお金を返せという書類が届きました。最近はやりの不正請求だと思うので無視しても大丈夫ですよね?


A
最近の不正請求の手口として支払督促や訴訟という裁判所の正式な手続きを利用するものがあります。従って、裁判所の名称で届いた書類を無視するのは危険です。

この不正請求は支払督促や訴訟が申し立てられた場合、これを無視すると、たとえその内容が不正請求であっても裁判所は請求通りの支払いを命令する判断を下すというルールを悪用したものです。

例えば、支払督促や訴訟という手続きを利用して「貸したお金を返せ!」「売った商品の代金を支払え!」といった申し立てがされた場合、それが身に覚えのない不正請求だからといって無視して放っておくと裁判所から「○○万円を支払え」という命令が下され、その後貯金や給料が差し押さえされかねません。

従って、裁判所からの書類は無視せず開封して中身を確認し、不明な点があれば裁判所や弁護士に相談してください。

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