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常陽リビング5月21日号掲載 弁護士・星野学のくらしの法律『個人から車を購入する場合の注意点について』


中古車販売業者ではなく個人から車を購入したいのですが、注意すべき点を教えてください。


知人やフリーマーケットアプリを利用し、個人間で車の売買をするケースが増えています。

個人間の売買では、まず、車の売主が自動車検査証上の所有者であることを確認する必要があります。売主と自動車検査証上の所有者の名義が異なる場合には、たとえ代金を支払ったとしても自分の名義にならない危険があります。

また、購入する車の自動車税の滞納がないかも確認しましょう。自動車税を滞納していても名義変更手続はできますが、車検が受けられない場合があります。自動車税を滞納したのが自分でなくても、車検を受けずに道路を走行すれば法律違反になります。

さらに、個人間の売買では代金を支払ったのに車を引き渡してもらえない、引き渡された車が実は豪雨被害の水没車で不具合がひどかった等のトラブルが多くあります。

代金は全額を先払いしない(車の引渡しと同時に残金を支払う)、車に不具合があった場合には売買契約を解消して代金の返還をしてもらえるように決めておくなどの対策が必要です。

どうしても個人間で売買する必要がある場合には、リスクを理解して行う、あるいは事前に法的専門家などからアドバイスを受けた上で売買するのが良いと思います。

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常陽リビング2022年5月21日号

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