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常陽リビング4月11日号掲載 弁護士・星野学のくらしの法律『謝罪の要求と強要罪について』

Q
最近、謝罪を要求したことで「強要罪」で逮捕されるというケースがありますが、謝罪を求めるのは犯罪なのでしょうか?

A
単に謝罪を要求しても強要罪になるわけではありません。強要罪が成立するのは暴力行為あるいは生命・身体などに危害を加える内容の脅迫行為があることが前提となります。

したがって、ただ単に謝罪を要求しただけで強要罪で逮捕されるわけではありません。

しかし、現実にはクレームだけのつもりだったのが途中で感情的になったり、あるいはグループで盛り上がったため暴行・脅迫に及んでしまい警察沙汰になるケースも少なくありません。また、防犯ビデオや携帯電話、スマートフォンによるビデオ撮影などにより犯行の「証拠」が残ることも理由の一つでしょう。

仮に警察沙汰にならなくても程度が過ぎれば損害賠償の対象になってしまいます。権利も主張も大切ですが、度が過ぎると自分に不利益になってしまいますので、節度ある行動を心掛けることが必要だと思います。

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